人の話をよく聞く習慣を身につける

子供の頃、あまり勉強しないのになぜかテストの成績が良いクラスメイトはいませんでしたか。彼らの特徴は、まず地頭が良いこと、決してガリ勉タイプではありませんが、物事のコツをつかむ能力に長けていることなどが挙げられます。また、概して人の話をよく聞くという性質も持っているようです。人の話をじっくり聞ける人は、理解力で人より勝っている場合が多く、これが、さほど勉強していないのに良い成績を挙げる秘密といえるでしょう。こういったタイプの人は、実社会に入っても、そつなく出世するといわれています。周囲の状況をよく見て判断することが出来るからです。人の話をよく聞くことで、他人の考え方を深く理解し、周囲とぶつからない方法を自然に身につけるからでしょう。悪く言えば八方美人に見えなくもありませんが、それも一つのやり方です。実社会では、人と意見が違ったり、考え方の相違に起因するトラブルは少なくありません。必要な時に、自分の考えを主張することはプロとして当然必要です。しかし、前述したタイプの人は、そんな時でも、どのような主張を展開すれば、周囲に受け入れられるだろうか、あるいは受け入れてもらえる可能性が高くなるだろうか、という客観的な判断力に優れているようです。医療スタッフのように、日々重責を担っている仕事の場合、常に真剣勝負が続いています。余計な配慮よりも、ストレートな表現が必要なことも多いでしょう。でも、人の話をよく聞く習慣を身につければ、相手の考え方を理解する能力が向上し、結果として、上手な話し方、つまり効果的な話し方が身につくことにつながるでしょう。